事務局ブログ/宇都宮美術館「ビゴー展」にて

雨空が続いてますね、ジムカタです。

まだ5月だというのに、すっかり梅雨モードな毎日。

先日「ビゴー展」を観るため、宇都宮市長岡町にある宇都宮美術館へ赴いた際も、小雨そぼふる一日でした。

 

「ジョルジュ・ビゴー」という名前に聞き覚えのある方も多いでしょうか。日本では、社会科の教科書に載っていた風刺画が有名ですよね。

フランス人の彼は、当時西洋で流行していたジャポニスムに影響を受け、明治15年(1882年)、21歳のときに来日したそうです。

展示は、その来日の際の船上スケッチから始まります。はるばる遠い異国の地へ、若き絵師が希望を抱き船でやって来た。その胸の高鳴りが伝わってくるようでした。

 

日本滞在中は栃木県にも何度か訪れたようで、宇都宮での軍事演習の様子や、日光の東照宮や杉並木等の油彩画も展示されていました。

当時は写真技術がまだまだで、視覚的情報は絵に描いたもので伝えるということが主流でしたから、絵画作品としてだけでなく、歴史的資料としても大変興味深い内容でした。

 

残念ながら企画展はすでに終了しましたが、なんと宇都宮美術館は世界最大級のビゴー作品コレクションを有しているとのこと。

ご興味ある方は、またの機会に出会ってみて下さい。ビゴー作品。いきいきしたスケッチの力量に驚くこと、うけあいです。

 


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