先日、弁護士登録後長く暮らしていた部屋を引っ越すことになりました。
手狭になった部屋ですが、モノがなくなると妙に広く感じます。
明け渡しとなると、法的に気になるのは、原状回復と敷金の問題です。
近年の標準契約書には、経過年数を含めた詳細な記載がなされていますが、仲介業者を経由していない場合や、契約自体が古い場合など、原状回復の基準についての記載がない場合、特に問題となりがちです。
こんな時、とりあえず参考になるのは国土交通省のガイドラインです[1]。特に、長期間入居している場合は、ほとんど原状回復費用が出ないことも珍しくありません。
とはいえ、ガイドラインの内容は169頁に及び、読みこなすのはなかなか容易ではありません。
もし、対応に悩んだ場合は、弁護士にご相談いただくとよいでしょう。
いずれにしても、まず求めるべきは、具体的な原状回復費用の内訳を記載した明細書ということになるでしょうか。
[1] https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html