弁護士ブログ/男女共同参画と弁護士業界

男女共同参画が叫ばれて久しい今日ですが、弁護士会にとっても難しい問題となっています。

なにせ、弁護士は司法試験ありきですから、急に女性採用が増えるということも難しいのです。予備試験受験者は増えましたが、現在も一応の本道は、2年から3年の法科大学院を修了してからの受験です。

少し古い記録ですが、2020年時点の弁護士の女性比率は19.1%だったそうです。これでは単位会の会長などの役員も、なかなか女性比率は増えません。

 

先日、栃木県弁護士会の修習生旅行に参加してきたのですが、その様子も少し変わってはいるようです。

司法試験合格者のほとんどは、司法修習生として各県に散らばり、1年間の修習を受けます。私が平成28年に栃木県で修習を受けた時は、22人の修習生のうち、女性は3人しかいませんでした。

令和6年の今年、正確な数は把握していませんが、栃木県の修習生の3分の1ほどは女性のようでした。

まだ男女半々とはいかないようですが、徐々に女性弁護士も増えていくのでしょう。

男性弁護士として、女性の依頼者の仕事ができないとは言いたくないですが、例えば女性向けのDV被害相談窓口など、やはり同性の弁護士が対応するのが望ましい場合はあります。こういった事件は特に深刻であることも多く、相談しやすくなることは望ましいことかと思います。

 


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