事務局ブログ/ 那珂川町馬頭広重美術館にて

ごきげんよう、ジムカタです。今年は暖かい日が続いておりましたが流石に十二月ともなりますと、日に日に寒さが厳しくなってまいりました。世間ではインフルエンザ等の感染症も流行っているようですから、健康維持を心掛けたいですね。

 

さて先日、何年振りかで那珂川町馬頭広重美術館へ行ってまいりました。こちらの建物は隈研吾氏の設計ということで開館当初から評判を呼びましたが、時を経てまた良い味わいが出てきたようです。

広重美術館と言えば江戸期浮世絵の展示ですが、今回の企画展『新版画という創造』は、明治大正時代の「新版画」作品の魅力を鑑賞できる内容です。

 

私にとって馬頭広重美術館は、栃木県内に居ながら東京での大学時代が思い出される貴重な場所です。と言うのも、この馬頭広重美術館が建てられるにあたり作品鑑定等をなさった先生が長年教鞭を取っておられた東京:目白の大学で、私は先生の日本美術史ゼミ生であったのです。開館のお披露目時に東京から足を運んだことも思い出されます。

学ぶための人や環境に恵まれた学生時代。今思えば何とも贅沢な時間であったと分かりますが、当時はその有り難さに気付くことが出来ず、折角の機会を活かすことも余り出来なかったように思います。いい大人になった今でも、美術鑑賞をするたび心は学生時代に戻る気がするのですが、今回また馬頭広重美術館を訪れ、目白で学んだ(と言えるかどうか分かりませんが)あの頃のことが懐かしく思い出されると共に、一期一会の出会いの大切さを改めて思い起こしました。


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